嗅覚反応分析士トレーナーのちえむらです。
ずっと行きたかった、すみだ北斎美術館にて北斎を鑑賞してきました♡
私にとってはちょうどよく、花の特集の企画展中で♡

私は絵のことに関してはど素人ですが
北斎の色使いや
くすっと笑ってしまうような画風のユニークさ、そして
目で見えない部分に対しての
観察眼の凄さに引きこまれてしまいました
北斎は人体を描くために、著名な接骨医に入門し、
骨格の勉強をしたそうです。
対象に没入する力が半端ないですね
きっと植物に対しても相当な知識を得て
確かな観察眼と想像力をもって描いていたのではないかと
そんな風に感じました。
北斎のそんなスピリット、生き方のようなものが大好きで
美術館の作品や説明を通してですが、
そう、そう、これなのだー!!って (なにがだ?笑)
一つの何気ないアウトプットに対して
自分が納得する100の裏打ちがあるような
私もそんなアウトプットができるプロになりたいな、
という思いに改めて気づかされ。
私も自分の活動やビジネスをどうしていくか試行錯誤し続けている中で
嗅覚反応分析の講座や化学の講座をやるにあたって葛藤していること
人から、健康になる為に何がどうなっているのか化学の仕組みまで細かく知る必要はないという意見をもらったり
またビジネスを上手く回していくだけの目的ならば、
化学にお金を払ってまで学びたいと思う人が一体どれだけいるの?と
かなりマニアックだし、ニッチ度が高すぎる、と。
でも!やっぱりアロマテラピー、嗅覚反応分析のプロとして活動するならば!!
ただ受け売りの知識だけではなく
自分が納得出来る、裏打ちされたものがあるのかないのかでは
アウトプットも変わってくると私は思っています。
北斎と植物療法
北斎は当時としては長寿で90歳でなくなっているのですが
60代終わりに脳出血か脳溢血で倒れた際は
自らユズの薬を作り回復したそうです
その作り方まで絵刺し付きで紹介があります

1893年出版『葛飾北斎伝』国立国会図書館デジタルコレクションより
材料は、柚子1個、極上の日本酒1合。
柚子を細かく刻み、土鍋に刻んだ柚子と日本酒を入れ、水あめくらいになるまで弱火で煮詰めて出来上がり。白湯で薄めて飲み24時間から36時間くらいの間には飲み切る。
注意点はユズは金属を嫌うので、切るときには竹のへらを用い、鉄や銅の包丁、また鍋は使わないこと。
金属との化学変化の注意書きまであるって素晴らしくないですか?笑
素晴らしい江戸時代の民間療法。
柚子や柑橘類の薄皮に含まれているポリフェノールが脳の血管性疾患のリスクの低下に
関与するというエビデンスに繋がったのはつい最近になってからだと思うのですが
こういった昔ながらの民間療法や経験からわかっている療法を
もっと科学的に注目してもらいたいですが
「薬」として売れない(金にならない)モノは研究対象にならないことが多いのが残念です。
北斎はお金に全く執着がなかったようで、故に金銭的には苦労が絶えなかったようですが
そんな北斎の気質があったからこその、今の北斎があるんだなぁと。
北斎は絵を学ぶ弟子たちのために、絵画の方法を伝える漫画を残し
それらの漫画の値段は当時お蕎麦を食べるのと同じぐらいの値段だったとか
それがたまたま海外に渡って、西洋の画家に影響を与えることとなり。
海外で評価されて有名になったのです。
また北斎は『長寿の薬』と名付けた漢方薬(龍眼肉)も自分で作り、
この薬を服用することで、88歳まで病気をしなかったと
北斎自筆による、作り方のメモが含まれています。

ライチに似たフルーツである龍眼を乾燥させた龍眼肉60グラム、白砂糖30グラム、極上の焼酎一升を壺に入れ、しっかりと蓋をして60日間置いた後、朝と夕方に猪口で2杯飲む

柚子のお薬に使う日本酒も、長寿の薬に使う焼酎も「極上の」とつくのが面白いですね。
悪い品質のもいっぱい出回ってたのでしょうか?と想像したりして。
そんな江戸時代にどのような形で漢方を取り入れていたか、知ることができ
私たちに絵を通して時代を伝えてくれていて、
伝え方が9割、ではないですが
北斎の画を通して美しくもユーモラスに伝える力に、私も感銘うけ、そのスピリットを真似したくなりました。
皆様も、美術館まで足を運んでみては?
嗅覚反応分析は好きな香りの順番に並べるだけ

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